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ピオワルスキーロートターキス 飼育テクニック [ドイツ・ピオワルスキーディスカス]

アクアとペットをこよなく愛する皆様こんにちは!

今回は当店の大人気品種、いや
世界で人気品種といっても過言ではない
『ピオワルスキー ロートターキス』の飼育テクニックについて
お話させて頂きたいと思います。

またこの『ピオワルスキー ロートターキス』飼育テクニックは

あらゆる種類のディスカスの飼育に通じるものですので

すべてのディスカスファンに読んでいただきたい内容となっております。

是非ご覧になってください。

DSC_2845a.jpg

このピオワルスキーロートターキスですが
ディスカスファンのどなたが見ても
『美しい!』と唸ってしまう品種です。
この品種のせいで
他店でレッドターコイズと言って販売していたものを
ドイツ語に言い直し『ロートターキス』と称して販売をし始めたほど
本種のディスカスマーケットへの影響は強く
また多くのディスファンを虜にした品種でもあります。

どなたもこの姿を見ると、ピオワルスキーロートターキスを飼育してみたい!と
思われるでしょうが、しかし!
このロートターキス、実は一筋縄ではいかない品種でもあります。

といいますのも、このロートターキスは
ピオワルスキー氏が
ワイルドディスカスのジャタプー産(♂)とクリペア産(♀)の1ペアを交配して
作り出したピュアなワイルドブラッド由来の品種でして
さらに近親交配を重ねて(すでに7~8代)現在に至っている
種であるゆえに
正直に申し上げて『水質に非常にうるさい!』という側面を
持つようになっております。
その美しさと諸刃の刃のように持つ
その水質への敏感さは、正直私も導入当初驚いたほどで
当方の様々な実験・検証の末にその対処法を見つけるに至るわけですが
正直、苦労致しました。

今回はついに、本邦初ですが、ロートターキス飼育必勝法・飼育テクニックの
すべてをご紹介したいと思います。

話はいきなり逸れますが、かつて香港の有名なブリーダーのある品種が
非常に水質にうるさく、これが上手に飼育できれば君も上級者だぜ!という
品種がおりました。
実はロートターキスはその魚の再来と言ってよいほどの『うるささ』なのですが
両種に共通するのは、他の追随を許さない美しさと水質への敏感さでしょう。

ここで話をもどします。
さて、ロートターキスが水質にうるさい!と私は申し上げましたが
そういいますと、皆様はすぐその水質を推し量る指標は
『ペーハー』とか『導電率』とかの言葉をご想像しますのでしょう。
今回のお話したい『水質』というのは、そういうものではございません。

今回私がお話したい『水質』といいますのは
『濾過のクオリティの高さ』を指し示しております。

さらにここで多く皆様は
なぁ~んだ、濾過か!それなら大丈夫!
うちは外部フィルター、上部フィルター、そしてスポンジフィルターなど
色々つけているから!とか
うちはオーバーフローで濾材は○○でウン十㎏入れているから大丈夫!と
ついつい、ブランド濾過器、多濾過器、ブランド濾材、規模の大きさを
あげて、大丈夫!大丈夫!と言い張られるかと思いますが
実は、実は!
そういう方たちは、すっか熱帯魚業界の営業トークに
良いようにされている方たちで
全く濾過というものの質を認識されていないといっても
間違いないかと思います。
※かつて私もそうでした(苦笑)

濾過のクオリティというのは、その濾過器に生息する
菌類の種類、数、バランスです。
その3つが、ディスカス飼育の上で水槽に投げ込まれる大量の餌
ディスカスが代謝で排出するアンモニアを
ディスカスにとって無害なものへスムーズに変換してくれるかが
一番大事な事で、決して濾過機が高いかデカいか?
あるいは、ドイツ製とか、スペックが良いとか
全く関係ない(といっても過言ではない)のです。

ではそのクオリティの高い濾過の状態はどのように作り出すのか?という話になります。
全く難しい話でもございませんし
マル秘のお話でも単なる営業トークでもございません。
実証がともなった真実をお話しします。
当店では、もう耳にタコが出来るほど申し上げておりますが
善玉菌ブレンド液『バイオエース』と即効性善玉バクテリアの『100%生きているPSB』を使用して
高いレベルでバランスのとれたクオリティの高い濾過環境を作り出しております。

では、新規に立ち上げた水槽に
前出のバイトエースとPSBを使用すれば
水質にうるさいロートターキスを即上手く飼育できるのか?と言えば
答えはNO!です。
といいますのも、実はバランスのとれたクオリティの高い濾過環境というのは
一朝一夕で出来上がるものではないからです。
バクテリアの素というのは、あくまで素です。
素だけでは、水槽内でディスカスを数匹飼育するのに必要な
バクテリアの総数、総量には届かない数、量です。
善玉バクテリアが
ディスカスが吐き出すアンモニア、そして投入される餌を摂取しながら生存し
やがて増殖していきます。
また各家庭の水槽で与える餌の種類も違いますでしょうから
水槽内で増えるバクテリアの種類も多少違いますでしょう。
様々な善玉バクテリアが其々の飼育スタイルに合った形で増殖しながら
バランスと取っていき、濾過環境が時間をかけて
完成していくのです。


ここで写真です。
どのような状況になれば、最高にバランスのとれたクオリティの高い濾過環境なのか?と
ご覧になりたいと思われますでしょう?
水は無色透明ですので
クオリティの高い濾過機状況の水とそうでない水の見分けは
出来ないようにように思われるかもしれませんが
実は・・・できます。
実際の水槽の写真で、その違いと
バランスのとれたクオリティの高い濾過環境の特徴を
ご覧にいれますね。

写真1 ガラス面の水面写真
DSC_8768.jpg

この水槽はまだバランスのとれたクオリティの高い濾過環境が
出来上がってない水槽です。
水面に気泡がございます。
分解されていないタンパク、脂肪が水に溶けこんで泡を出しているのでしょう。

写真2 ガラス面の水面写真
DSC_8772.jpg

こちらがバランスが取れたクオリティの高い濾過環境の水面です。ご覧ください。
全く気泡がございませんね。
水に餌から溶出したタンパク&脂肪が充分に分解されている状態です。

また水面に浮かぶエアレーションの気泡のはじけ方にも特徴がございます。

写真3 気泡の状態
DSC_8798.jpg

写真4 気泡がはじけた後
DSC_8799.jpg

このように大きな気泡がはじけた後、細かい気泡が水面に残ります。
少し水に粘りのようなものがあるようです。
これはきっとバクテリアによってタンパク脂肪が
多少の粘りがある物へと分解されたためでしょう。

写真5 分解された糞の様子。
DSC_8791.jpg

バクテリアによりディスカスの糞までも分解され
粉々になり消えていきます。
写真が粉々になった様子です。
この後跡形もなくなってしまいます。

写真6 バランスとれたクオリティの高い濾過環境の水槽の様子。
DSC_8786.jpg

小汚い水槽ですが、ロートターキスが乱舞しております。
水槽が緑色のコケ(緑藻)に覆われております。

写真7&8
水槽側面の緑藻の様子。
DSC_8787.jpgDSC_8790.jpg

バランスのとれたクオリティの高い濾過環境と緑藻との
因果関係は私には分かりません。
しかし経験上、この状況の水槽内では
非常に魚は『調子が良い』のです。
この状況は褐藻(茶ゴケ)が生えている水槽よりも
より高いレベルで魚の活性が高いのも当方の環境で認められております。

動画 スポンジフィルターのメンテナンス編


スポンジから出る汚れの色を見てください。乳白色ではなく
茶色です。
タンパクと脂肪、糞が分解され尽くして
カスになり、スポンジに溜まっているのが分かります。


さて、写真と動画で紹介した
この状況に一体どれぐらいの時間をかければなるのか?
全く新しく設置した水槽から
バイオエース、PSBなどを使用して大体2か月以上かかります。
そう、2か月以上もかかるのです。
ですので、一朝一夕にして水槽はならずと私は良く言っております。

では、その他にももっと短い時間でこの状況を作り出す奥の手がございます。
それは、高いレベルでバランスがとれたクオリティの高い濾過環境の濾材を
移植して使用するのことです。
高いレベルでバランスがとれたクオリティの高い濾過環境の濾過器
一番簡単な場合はスポンジフィルターですが、そのスポンジを
新設の水槽環境にて使用することで、かなり短い期間で
新しい環境が、高いレベルでバランスがとれたクオリティの高い濾過環境へと
変貌していきます。

私は、ディスカス初心者の方が
ロートターキスを飼育したいと言われた際
当方で使用している
スポンジフィルターのスポンジを提供したこともございます。
そしてその方々は
ディスカスを初めて飼いはじめたというのに
水質にうるさいはずの
ピオワルスキーロートターキスを簡素なフィルターで難なく飼育し
成魚まで成長させている事実がございます。
これは紛れもない事実です。

しかしのこの方法はあくまで簡易的な方法で、かつ真の技術向上につながらない
ウルトラワープ飼育法ですので、現在はお勧めしておりません。
やはり皆様には高いレベルでバランスがとれたクオリティの高い濾過環境を
ゼロから(=新規水槽からの立ち上げ)作り込む事を
体得していただいた方が何かと宜しいかと思いますので

では、改めて高いレベルでバランスがとれたクオリティの高い濾過環境を
ゼロから(=新規水槽からの立ち上げ)作り込む方法をご紹介します。
実は、そんなに難しくはございません。

まず新設した水槽にバイオエースを規定量(100Lに対して10cc)添加します。
飼育水が3日~7日程度白濁しますので
それまでは生体を入れず、濾過器とエアレーションを回しておきます。

水が透明になりましたら、水温を26~28度
PHを6.5に調整して、生体を入れてください。
立ち上げ当初は、硝化濾過システム
(アンモニア⇒亜硝酸⇒硝酸塩へと変換する濾過システム)が
全く出来ておりませんので、アンモニア濃度が高くならないように
導入する生体数はできるだけ少なくしてください。
ここでPSBを規定量(100Lに100cc)入れてください。
魚をいれても2~3日は餌を入れないでください。
その後は赤虫などの低蛋白、低脂肪の餌を与えていきます。

当方はここから毎日バイオエース1に対しPSB3量をブレンドした液
(飼育水100Lに対しバイオエース10cc&PSB30cc)を
毎日水槽に投与していきます。
餌は上記の赤虫などを1週間は少な目に、あくまで少な目に入れて行きます。
1週間はまず水換えをしませんのでここもご注意ください。

2週目に入りますと、アンモニアが高い濃度で検出されますが
ここで敢えて水換えをせず、変わらずバイオエースとPSBをブレンドしたものを投与していきます。
2週目もまだ餌は少しづつです。

3週目に入りますと、徐々に様々なバクテリアが増えてきております。
その前にアンモニアと亜硝酸チェックなどをしてもらいますと
ここで亜硝酸が出てくる頃ではないかと思われます。
3週目の終わりになるとその亜硝酸も消え硝酸塩となっていきます。
ここで第一段階の濾過環境=硝化濾過が完成します。
ここまでで毎日のバクテリア投与は終了です。
アンモニアと亜硝酸が検出されなくなった頃から、水換えをしていきます。
この頃から赤虫の量も増やして行って構いません。ください。
PHのチェックなどもこの頃から始めて頂くと良いかと思います。
餌が増えて行くことで、バクテリアの働きが活発化していき
バクテリアの代謝作用のため、PHの降下が始まっていきます。
最低PH=5.5を設定し、水換えする事で
PHが下がり過ぎを防いでください。

またバイオエースとPSBのブレンド液の投与も水換え時のみ
水換え量に対して、水100Lに対してバイオエース10cc、PSB30ccの投与に
変わっていきます。
ここまでで、濾過の基礎段階の完成です。

これからが今回ご紹介した
ロートターキスも楽々飼育できる
高いレベルでバランスがとれたクオリティの高い濾過環境を実現する
段階へと進んで行きます。
基礎の濾過環境は出来上がっておりますので
あとはその濾過バランスが成熟するのを約2か月間
ひたすら給餌、水換え、バクテリア液の添加を繰り返しながら待つだけです。

またこの頃から少しづつですが、ハンバーグや乾燥飼料など
高蛋白、高脂肪の餌を極々少量だけ与えて行って構いません。
ただし最初は赤虫9割、他の飼料1割程度の比率が良いでしょう。
そうする事で、徐々にタンパク質、脂肪を分解するバクテリア群がバランス良く増えてまいります。

この間のメンテナンス注意点は、スポンジフィルターの状態チェックです。
スポンジフィルターを軽く絞ってみて
どのような色の汚れが出てくるのかを注意してご覧になってください。
乳白色の汚れが出た場合、未だ濾過クオリティは低い状況です。
動画でご覧にただいた茶色の汚れが出れば
濾過のクオリティが高くなってきている証拠です。
あと、スポンジの触った感触も
油っぽくヌタヌタしていれば×、油っぽさがなければ○です。
またスポンジフィルターのスポンジが
蛋白や脂肪などの汚れで詰まっている様子があれば
軽くスポンジを飼育水で揉んで汚れを排出して頂き
必ずスポンジの通水性を高めてください。

あとはスポンジの臭いからも濾過の出来具合を測る事が可能です。
もしスポンジが悪臭(硫黄臭)がするようでしたら
それは、スポンジに嫌気性で硫化水素を発生させるバクテリアが繁殖している証拠です。
そうなった場合は、そのスポンジの通水性を確保し(詰まりを無くし)
ひたすらバイオエース、PSBなどの善玉バクテリアを
添加し続けて、スポンジの中で善玉バクテリアが増える事を待つしかありません。

以上が、高いレベルでバランスがとれたクオリティの高い濾過環境を
ゼロから(=新規水槽からの立ち上げ)作り込む方法です。
もう一つ、バイオエース、PSBを使用していない既存水槽で
高いレベルでバランスがとれたクオリティの高い濾過環境を作る方法をご紹介します。

既存水槽に飼育水100Lに対して
バイオエース10cc、PSBを30ccを毎日、2週間ほど連続添加してください。
そうすることで、徐々に水の嫌な臭いが消え
水に透明感が増し、残餌、糞が分解される状況になって参ります。

その後は水換えの度、水換え量に対して
水100Lに対してバイオエース10cc、PSB30ccを投与してください。
バクテリア投与開始から2~3カ月で、高いレベルでバランスがとれた
クオリティの高い濾過環境が完成いたします。

さていかがでしたでしょうか?
魅力的なジャーマンディスカス
ピオワルスキーロートターキスのご紹介から
この種が楽に飼育できる
高いレベルでバランスのとれたクオリティの高い濾過環境をご紹介し
その環境を作る方法もご紹介させていただきました。

正直申し上げて、ここまで書いたら
当方があみ出したマル秘テクニックのすべてをご紹介した事になるのですが
これでまぁ、私は良いと思っております。
それほど私は、世界的にも認められた
美しく、気難しい(笑)ピオワルスキーロートターキスを
皆さんに楽々と飼育して頂きたいのですね!

またここで敢えて言わせて頂きますが
ロートターキスが飼育できれば
全てのワイルドディスカス、世界中のブリードディスカスなど
どうようなディスカスも楽々飼育できますでしょう。

またどのような水生生物を飼育する際にも
必ず上記方法は有効となりますので、是非ご参考にして頂き
ご実行していただきたいと思います。

重複する部分もかなりありますが

欧州魚を飼いこなせ!part1⇒クリック♪
欧州魚を飼いこなせ!part2⇒クリック♪

わが店の大定番⇒クリック♪
大定番虎の巻1バクテリア編⇒クリック♪
大定番虎の巻2スポンジフィルター編⇒クリック♪

さらなる飼育の高みへ。新定番飼育法を公開!!⇒クリック♪

上記の記事も合わせて是非ご覧ください。

DSC_2891.jpg上 ロートターキス極美アダルト個体  下 ロートターキス有望若魚

DSC_8808.jpgDSC_8815.jpgでは皆様、頑張ってピオワルスキーロートターキスに
チャレンジしてみてください!


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